2006年 02月 02日
INAZO トーク
自分も一度行ったことがある、ワインが充実した良いお店。あまり教えたくないお店の
一つ。
カウンターの席について、お互いの自己紹介がはじまり、いきなり「ゆうぞうさんですか?」
と聴かれ、「山崎 明です。」とこたえまず爆笑。「当店、イナゾーといいます。」といい爆笑2。
加山雄三のまねしようかと思ったけどやめ。(やったことないし)
「どうしてINAZOなの?」の質問からその由来を延々とトーク。Dr新渡戸について、そして自分とのかかわり、そしてこれからの展望についてお話しました。
お互い飲食関係ということもあり、「農」についても知っている範囲で説明。札幌農学校出身である稲造の思考の基準、哲学はすべて農からきているものだから。土レベルというか。
同時にアイヌとの共通点も自分なりの解釈で説明。狩猟民族と農耕民族の違いと両者の心得のようなことを。北海道に住んでいるんのでこの辺の話は自分にとってははずせない。アイヌと日本人の関係の究明は今でも自分のテーマ。
そして、人種差別を背負った歴史のある黒人やアイヌと、サムライがサムライとして生きていけなくなったサムライの共通点の自論を説明。
Dr新渡戸はその辺のクエスチョンをクリヤーにしてくれる存在。そして日本人でよかったと理解でき、誇りをもてるようにさせてくれた人です、自分にとって。
「武士道」や「修養」、「東西相触れて」等の書物を紹介し興味を持ってくれたようでした。
「よかった。」と素直に思いました。INAZOの名で店をやっている意味と実感がわいてきました。
やはり当店はメッセージ色の強い隠れ家BARなのでしょうか。自分にとっては表現手段の一つ。これからも訴えかけて行きたいと思っています。
帰りに、「面白かった、ありがとう。」と言っていただき、天の稲造と握手をかわした一夜でした。
明治の巨人に感謝。
いつかもっと充実させ、本でも出せたらいいなと思いました。
INAZO SOUL NIGHT!!!でした。